脂質が不足すると?多すぎると?
脂質が不足すると、身体の水分や体温のバランスが崩れます。ばい菌や傷から肌を守るのも重要な役割です。逆に脂質が多いと、脂肪が多くなり、悪玉コレステロールが増えることで動脈硬化の心配が出てきます。摂り過ぎに注意したいトランス脂肪酸の話と合わせて紹介します。
脂質が不足すると
脂質が適度にあることで、体温を保つことが出来、肌をばい菌や傷から身体を守ることが出来ます。脂質がなければ、私たちの身体はみずみずしさがなく、ずっと傷つきやすいものになります。
脂質が多すぎると
脂質を摂り過ぎるとメタボリックシンドロームや生活習慣病の心配があります。脂質の中でも燃焼のスピードが速く、体内で消費しやすいものを上手に摂ることで、脂肪をつきにくくすることは出来ます。また、ウォーキングや水泳などの有酸素運動を20分以上続けると、脂肪はエネルギーに変わり始めます。脂肪をつけにくく、上手に使うコツを覚えて、健康やダイエットに生かしましょう。
コレステロールの大事な働き
脂質の重要な働きの一つに、血管の柔軟性を保ち、身体へ栄養素を運ぶ「コレステロール」の働きがあります。コレステロールには善玉と悪玉のものとありますが、善玉コレステロールが減りすぎると血管が弱くなり、血液の循環や身体の機能の低下を招きます。コレステロール=減らせばよい、というものでもないのです。
摂り過ぎ注意!「トランス脂肪酸」とは
トランス脂肪酸は、自然に存在する脂質ではなく、人工的に作られた脂質です。油を精製するコストが安い、揚げ物がカリッと上がる等の利点があり、長く利用されて来ました。しかし近年になって悪玉コレステロールを増やす、脂肪を増やす、動脈硬化などの多くの病気の危険性が指摘され、問題になっています。
身体に必要な脂質も多くありますが、トランス脂肪酸は今のところ摂る必要は全くありません。男性は外食やインスタント食から、女性は菓子パンやケーキなどのおやつ類から、トランス脂肪酸を多く摂る傾向があります。どうしても食べたい時や仕方のないとき以外は、気をつけて摂るようにしたいですね。