炭水化物が不足すると?多すぎると?
不足すると
脳は内臓の機能やホルモンのバランスを調節しています。炭水化物不足は脳に影響し、身体の状態を勘違いする原因になります。
不足による身体への影響
太りやすい体質になる
脳のエネルギーでもある炭水化物が少ないと、脳は身体に栄養が十分補給できない状態と判断し、飢えや死に備えた「緊急事態モード」のスイッチが入ります。脳の司令に従って、内臓や神経、ホルモンも身体に脂肪やエネルギーを蓄えるように働くため、却って脂肪がつきやすい身体になります。
代謝が落ちる
炭水化物を取り入れることで、身体は活動し、その時に熱が生まれます。身体や筋肉、脳を働かせるための体温を作るのも、炭水化物の役割です。炭水化物が少なすぎると、燃焼するためのエネルギーそのものがないことになり、身体は冷えやすく、代謝が悪くなります。
炭水化物が多すぎると…
脂肪となって蓄えられる
炭水化物が多すぎた場合、血液中の血糖は脂肪として蓄えられることになります。炭水化物は吸収率が高く、脂肪となるスピードは脂肪よりも速いのです。お酒や砂糖たっぷりの菓子パン・お菓子類は精製された炭水化物のため、吸収や蓄え率が高く、特に注意が必要です。
糖尿病の心配
血糖が増えすぎると、血糖をコントロールするためのインスリンの働きが弱まり、糖尿病や関連する生活習慣病を引き起こします。日本人は主食がご飯である上、ラーメンやパスタ、お酒など炭水化物が好きな人の割合も多いため、糖尿病の心配が実に多いのです。
脳が安心して働けるよう、不足に注意する一方で、摂り過ぎによる脂肪や糖尿病の心配も必要です。自分の炭水化物の摂り方や、量を見直していきましょう。