栄養学
身体をつくる3大栄養素とビタミン・ミネラルについて
たんぱく質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラル。これらは身体に必要な栄養素として知られています。たんぱく質・炭水化物・脂質は、エネルギーを作り、身体の基礎を構成するための3大栄養素です。これにビタミンやミネラルが加わって、身体の機能を調節しています。
それぞれの栄養素の仕組みと働き、不足や摂り過ぎの心配や、上手な摂り方をベースに、健康や美容によい栄養素の知識を紹介します。栄養素は、バランスが大切。どれか1つだけを摂ればいいものではありません。組み合わせや食べ方を工夫し、全体のバランスを摂る食事を続けることで、より健康で美しい身体や肌、髪を作る助けになります。
たんぱく質
肉や魚、乳製品から摂ることができるたんぱく質。たんぱく質はいくつかのアミノ酸がつながってできたもの。人間の身体を構成する上で、たんぱく質は全体の約20%を占めています。
たんぱく質が必要な部分は身体の全て、といってもいいでしょう。私たちの身体を構成する上でとても重要なのがたんぱく質です。
主な働き
炭水化物
炭水化物は、炭素・水・酸素から出来た化合物、という意味です。
炭水化物は糖質と繊維に分かれ、糖質の部分は身体のエネルギー源となる「ATP」に、繊維部分は身体を掃除して排泄される役割を果たします。身体のエネルギーの50%~70%が炭水化物から作られ、身体の分泌液や粘液、DNAの構成にもたんぱく質が使われています。
炭水化物が含まれる主な食品
脂質
脂質は、身体の中に必要な3大栄養素の一つです。1gあたり9kcalのエネルギーを生み出します。脂質はたんぱく質や炭水化物と比べ、エネルギーとして扱うのに効率のよい栄養素です。
脂質が多い食品は、ビタミンやたんぱく質など他の栄養価も高いものが多くあります。そのため、食べ過ぎると身体に余ったエネルギーが中性脂肪として蓄えられることになります。
脂質が含まれる主な食品
ビタミン
ビタミンは体内で作ることができず、食べ物から取る必要のある栄養素。人間の体内では13種類のビタミンが様々に活躍し、消化や分解、合成やエネルギーに変えるための化学反応を起こします。
私たちが普段食べる多くの食品にビタミンが様々、含まれています。たんぱく質や炭水化物、脂質が身体を構成し、動かすためのエネルギーとして体内に入ってきます。ビタミンはそのエネルギーを「目でモノを見る」「細胞を再生させる」「血液の流れを良くする」など、身体の機能として働かせるために必要です。
ビタミンが含まれる主な食品
ミネラル
ミネラルは無機質とも呼ばれる鉱物です。身体全体のうち、約4%ほど含まれる栄養素です。
ミネラルは体液や神経の調節をし、骨や歯を作るなど、身体の基本的な構造に深く関わっています。身体に含まれるのはごく微量ですが、その働きはとても重要です。