黒ごまおからダイエット
おからと黒ゴマで作った「黒ゴマおから」を毎食大さじ1程度食べるお手軽ダイエット方法です。
女性の悩みを改善する効果
女性の悩みで代表的なものといえば、便秘、肥満、婦人病、骨粗鬆症などがあげられるのではないでしょうか。
毎日、少量をとるだけで、これらの悩みを解決できるばかりか、糖尿病などの生活習慣病をも改善する食品があります。それが、黒ゴマとおからを合わせた「黒ゴマおから」です。
黒ゴマもおからも、日本で古くから伝わるじつに栄養豊富な食品です。まず、最初にそれぞれの食品について簡単に説明しましょう。
ゴマは、脂質、タンパク質を主に、食物繊維やビタミン、ミネラルなどをバランスよく含んでいます。とくに、脂質はその50％が良質なリノール酸で、余分なコレステロール減らし、高血圧、動脈硬化の予防・改善に役立ちます。 また、ゴマのタンパク質は、人間の成長に欠かせない必須アミノ酸（体内ではつくり出せず、食品からしか摂取できないもの）が豊富です。
ゴマは、黒ゴマ、白ゴマ、黄（金）ゴマの3種類がありますが、なかでも、黒ゴマが栄養バランスの面ではすぐれています。
いっぽうのおからは、豆腐を作る際、豆乳をしぼったカスです。そのため、大豆の栄養素がたっぷりと含まれています。
おからは、ゴマと同様に良質のタンパク質であるばかりか、食物繊維の宝庫です。さらに、大豆特有の有効成分も豊富に含まれています。
このように、それぞれでもすばらしい効果を持つ黒ゴマとおからを合わせた「黒ゴマおから」。その相乗効果は、すばらしいものであるといえるでしょう。 その健康効果はじつに多いのですが、ここでは症状別にいくつかの点にしぼってお話ししましょう。
便秘解消に効果
黒ゴマおからの豊富な食物繊維は、便秘解消にたいへん役立ちます。とくに、おからの食物繊維は、ゴボウなどと違い、弾力があってやわらかいので消化器にやさしいものです。
なお、おからの食物繊維は、孔が多く、空気を多く含む性質を持っています。腸内にも酸素や空気があるほうが望ましく、おからは腸内の好気性（空気を好む）の善玉菌を増殖させるのに役立ちます。
おからは、非常に早く傷みやすいことで知られていますが、これはいいかえれば、腸内細菌のエサとなり、善玉菌の繁殖に役立つということです。その結果、腸内での善玉菌のバランスが優位になり、便秘を解消したり、便の量をふやすのです。
新陳代謝が高まり、ダイエットにぴったり
食物繊維は、消化されないのでカロリーにはなりません。
黒ゴマおからは、低カロリーなのに、満腹感が高いことが特徴です。それは、おからの食物繊維が水を吸うと6倍にもふくれ上がるからです。そのため、少量でも満腹感が得られますし、先にお話ししたように便秘も解消するので、体の新陳代謝が高まります。
また、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素も豊富なので、食事制限をしたときに起きやすい栄養不良も心配ありません。
婦人病や骨粗鬆症予防にも役立つ
黒ゴマおからには、ホルモン・バランスを整えるイソフラボンという成分が豊富です。
このイソフラボンは、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンに非常によく似た物質です。
女性が年をとり、エストロゲンが減少すると、更年期障害や骨粗鬆症など、さまざまな問題が起こってきます。そのため、積極的にホルモン・バランスを整える黒ゴマおからのような食品をとることが大事なのです。
若い女性の生理不順や生理痛も、ホルモン・バランスの乱れが原因であり、更年期障害も重く出ることが多いようです。そのため、若いうちから、黒ゴマおからをとるようにしたいものです。
血糖値の上昇をゆるやかにします
黒ゴマおからは、糖尿病や高血圧、高脂血症などの改善にも役立ちます。とりわけ、私がおすすめしたいのが、糖尿病のかたです。
糖尿病は、非常に食べたい気持ちとうらはらに、厳しいカロリー制限を強いられる病気です。また、合併症にも注意しないといけません。
糖尿病の人にとって最適な食品とは、食べたい気持ちを満足させつつ、低カロリーであることです。そのうえ、血糖値を下げる効果があれば、すばらしいことです。
黒ゴマおからの豊富な食物繊維は、栄養素の消化・吸収を遅らせ、血糖値の上昇をゆるやかにします。そして最高値も低くします。
血糖の上昇がおそくなれば、血糖を調節するインスリンというホルモンの分泌のタイミングが整えられるので、高血糖が改善されます。
また、腎臓の負担を軽くして、合併症で腎臓透析が必要になった状態をも改善することがわかっています。 黒ゴマおからは、少量でも毎日とりつづけることで効果を発揮します。これらの症状でお悩みの人は、黒ゴマおからを食事にとり入れてみては、いかがでしょうか。
