トマト寒天ダイエット
トマト寒天ダイエットは、トマトと寒天の良いところを上手く活用したダイエットです。
トマト寒天を作り、食前に食べることで食べ過ぎを防ぎ、摂取カロリーが減らすことができます。「どうしても食べ過ぎてしまう」という人に向いた方法です。簡単に作ることができる上に食前に食べるだけなので、取り組みやすいダイエットです。
全国一の長寿県で誕生した「トマト寒天」
現在、長野県のひとりあたりの医療費は全国一安く、茅野市はそのなかでも安いことで注目されています。その理由には、住宅医療の積極的な取り組みや、住民の食生活への改善意識の高さなどがあげられます。
その諏訪地方で誕生したのが、「トマト寒天」です。トマトも寒天も、長野県の特産品。とくに茅野市の寒天は全国シェアの約半分を占めています。家庭の主婦が、地元の食材をおいしく健康的に食べるために考え出したというわけです。実際に、トマト寒天は、糖尿病などの生活習慣病を防ぎ、肥満を改善するために、たいへん優れた食品といえるでしょう。
トマト寒天は、抗肥満・抗生活習慣病食
90年代以降、日本は飽食の時代に入りました。食卓は高カロリー食であふれ、生活習慣病が急増。食事の摂取カロリーをどうやって減らすかが、健康の課題となっています。トマト寒天は、こうした現代人にとっ て理にかなったダイエット食材なのです。
海藻から生まれた寒天は、ノンカロリーで食物繊維が豊富。重量の8割以上が食物繊維という高含有率です。寒天の食物繊維は、おなかのなかで水分を吸収してふくらむので、エネルギーがゼロにもかかわらず、満腹感を得ることができるのです。
また、食物繊維は吸収されず、そのまま排泄されますが、腸を通過するときにおなかの掃除をしてくれます。ですから寒天は便秘にも効果的。腸間膜への脂肪の沈着も防ぎます。
さらに、食物繊維は、肥満や過食によって分泌が悪くなったインシュリンの出をよくする作用もあり、血中の糖分を処理して、肥満を防いでくれます。
食物繊維が腸内にあると、ほかの食品が消化吸収される速度がおそくなり、血糖値の上昇が穏やかになります。コレステロールの吸収を阻害する働きもあり、糖尿病や高脂肪血症の予防にも役立つというわけです。
そしてトマトも、生活習慣病の予防にたいへん有効な役割を果たしてくれます。トマトの赤色はカロチンの仲間で、「リコピン」という強力な抗酸化成分です。体内で過剰に発生する酸素「活性酸素」は、細胞や臓器を老化させて、病気を引き起こす原因です。この活性酸素を退治するのが抗酸化成分で、その代表選手がトマトのリコピンなのです。
トマトは生食より加熱したほうが、なかに含まれるリコピンの吸収率がよくなります。トマトを加熱して寒天とあわせたトマト寒天は、まさに抗肥満、抗生活習慣病の最強の組み合わせといえるでしょう。
基本的なやり方
トマト寒天ダイエットのルールは簡単。トマトジュースで作った寒天を、ご飯の前に食べるだけ。
トマトジュースは無塩のものを使うことが決まっています。
一般的によく売られているのは塩が加えられているものが多いので、探すのに少し苦労しますが、今はネット通販もありますし、さほど困ることはありません。
寒天も、棒寒天を使ってもいいし、粉寒天を使えばさらに簡単に作ることができます。
作ってから冷蔵で3日ほどはもつので、数日分まとめて作っておくこともできます。
寒天はゼラチンと違って、溶ける温度が高いので、常温に置いても崩れません。持ち歩いて、冷やせない場合などでも問題なく食べることができます。
トマトジュースも寒天も、さほど高いものではないので、ダイエットサプリなどを買うよりかは安上がりです。