脂質の仕組みと働き
脂質は、身体の中に必要な3大栄養素の一つです。1gあたり9kcalのエネルギーを生み出します。脂質はたんぱく質や炭水化物と比べ、エネルギーとして扱うのに効率のよい栄養素です。
脂質が多い食品は、ビタミンやたんぱく質など他の栄養価も高いものが多くあります。そのため、食べ過ぎると身体に余ったエネルギーが中性脂肪として蓄えられることになります。
脂質が含まれる主な食品
脂質の働き
体温を保つ・脳の働きの正常化
脂質は、炭水化物やたんぱく質が働いて生み出した熱を守り、身体の体温を保ちます。脂質の中でもDHA(ドコサヘキサエン酸)と、EPAは脳や神経、目の網膜の働きに重要な脂質で、特に魚類の油に多く含まれています。
皮膚や骨・神経や細胞の保護
身体に多く含まれている水分のバランスを保つためにも脂質が必要です。皮膚表面の皮脂は水分の蒸発を防ぎ、肌を傷やばい菌から守る働きをしています。細胞や骨の組織でも、脂質がバランス良く作用することで機能を保っています。
ビタミンを運ぶ・消化吸収を助ける
ビタミンAやEなどは脂溶性ビタミンと呼ばれ、脂質と結びつくことで吸収力が上がり、体内で効率良く働きます。また、消化や吸収、排泄をスムーズに行うためにも脂質が働きます。
脂質はエネルギーとなる他に、身体全体の働きをスムーズにさせる効果もあります。なめらかな肌や、柔らかな身体は脂質が適度に含まれてこそ美しもの。脂質を摂る上で重要なのが「質」です。潤いを守り、身体を保つための脂質を上手に摂りたいですね。